FM COCOLO

FM COCOLO（エフエムココロ）について

FM COCOLOは、1995年10月16日に開局したFM放送局です。日本全国で46番目、そして大阪では3番目のFMラジオ局として設立されました。また、外国語放送局としては日本初であり、特に国際交流や情報提供を重要視した放送事業を行っています。初代の運営は関西インターメディア株式会社によって行われていましたが、2012年4月からはFM802がその免許を引き継いで運営しています。放送の周波数は76.5MHz、コールサインはJOAW-FMです。

開局当初からFM COCOLOは、いわゆる「心」をテーマにした名称を持っており、これは「COMMUNICATION」（通信）、「COOPERATION」（協力）、「LOVE」（愛）の頭文字を取って「COCOLO」と名付けられました。キャッチフレーズに「Whole Earth Station」を掲げ、多様な音楽と情報を提供し、特に40代以上のリスナーに向けた内容を展開しています。

時代背景と設立の経緯

FM COCOLOの設立は、1995年の阪神淡路大震災を契機に進められました。この地震により、英語圏以外の外国人に対する情報提供の不足が明らかとなり、外国語放送局の必要性が高まったのです。当時、郵政省もこの動きに積極的に関与し、大阪や東京における外国語放送用の周波数の割り当てと免許の交付を行いました。

放送局の設立には関西電力を中心とした企業連合が資本参加しており、WTCビルにスタジオを構えていました。FM COCOLOは、地域での情報発信に加え、外国語放送局が形成するネットワーク「MegaNet」にも参加しており、国際的な視野を持っています。

運営の変遷

2010年4月には、FM802が設立した番組制作会社「802メディアワークス」により番組制作を委託する新体制がスタートしました。このことでFM COCOLOの番組の85%がFM802に関連した内容に刷新され、より広範なリスナーをターゲットにした放送が行われるようになりました。

2012年には、関西インターメディアからFM802への経営譲渡が行われ、それに伴う改組で新たな番組が次々と生まれました。その後も、FM802で活躍したDJの移籍や、番組ごとの移転などが行われ、現在も親しみやすいエンターテイメントが提供されています。

2013年以降も、ニッポン放送と協力し、ユニークな番組を放送するようになりました。このように、FM COCOLOは時代のニーズに応えながら、常に新しい試みを続けてきたことが特徴です。

番組編成と国際的要素

FM COCOLOは、開局以来、アジア・太平洋地域の言語での放送を行っています。これにより、リスナーはさまざまな文化や言語に触れることができ、国際的な視点からの情報を得ることができます。さらに、自治体との連携による情報番組や、国際交流を目的とした日本語学習の番組も放送されています。

FM COCOLOでは、特に「COCOLO Earth Colors」という番組が平日20:00から放送されており、韓国語、中国語、英語、スペイン語、ポルトガル語など、複数の言語を用いて情報を発信しています。これにより、多様な背景を持つリスナーに対して、親しみやすい情報を届けています。

結論

現在もFM COCOLOは、日本国内外のリスナーに向けて、音楽と情報を通じた橋渡しの役割を果たしています。高齢者を主な対象にした音楽番組の編成が特徴で、深い音楽の世界へと誘う内容が充実しています。FM COCOLOは、これからもリスナーの心をつかむ放送局であり続けることでしょう。

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